江別で生まれた高品質レンガを
北海道、そして全国へ

「木・石・土」が人類の三大建築資材だった時代、土を天日や火で固めて出来たレンガによって、人類の文明は著しい発展を遂げました。約3,000年前から使われ始め、今でもレンガは建材として使われ続けています。道民にとってもレンガは親しみのある素材で、多くの人の想いや願いを込めて次々に建てられたレンガ洋式建造物は、まぎれもなく北海道の近代化を象徴するモチーフのひとつとなっています。

札幌市に隣接する江別市野幌地区は、原料となる粘土と山砂に恵まれ、明治期からレンガづくりが盛んに行われてきました。1950年代の最盛期には18社の工場が点在し、北海道の建築・街づくりを支えてきたといいます。道内でレンガ生産が行われているのはいまやこの地区のみで、伝統的な焼き物の製法を大切にしながら今も生産を行っております。私たち「米澤煉瓦」はこの地に根ざし、伝統と技術を受け継ぎながら、高品質なレンガづくりを続けています。

江別産の原料でつくるレンガは、高温で焼き上げると耐久性が増すのが特徴。また、断熱性や調湿性・耐火性などにも優れています。米澤煉瓦の熟練の職人が丁寧につくり上げたレンガはその高い品質から、北海道庁旧庁舎(通称赤れんが庁舎)の塔屋修復に採用され、旧庁舎前に誕生した「札幌市北3条広場」整備の際にも、旧庁舎のレンガの色と調和する色味に整えた約20万枚のレンガを納めています。その他にも岩見沢市役所、網走市役所庁舎などの自治体の建築物や各学校の新築および改修工事、ホテルのエントランスやリゾートのガーデンをはじめとする外構工事、さらには一般住宅の内外壁やお庭まわりの工事など、道内各地で多様な用途で活躍させていただいております。

青森の弘前れんが倉庫美術館の改修工事の際も約10万枚のレンガを供給。寒さの厳しい北の大地が生み出す丈夫なレンガをつくり続けることで、北海道はもちろんのこと、海を越えて全国の現場でレンガ建築を広められるお手伝いができるよう、日々努めています。

品質について

レンガブロックの基礎的物性試験結果

試験名 試験方法 成 績
圧縮強度 JIS・R・1250 5・5 5880(500)以上
吸水率 JIS・R・1250 5・4 10%以下
摩擦試験 JIS・R・5209 7・7 0.13g
凍結融解 JIS・R・5209 7・11 異常なし

JIS・R・1250品質

品質 種類 2種 3種 4種
吸水率% 15%以下 13%以下 10%以下
圧縮強さ N/c㎡(kg/c㎡) 1471(150)以上 1961(200)以上 2942(300)以上
品質証明(成績書)について

米澤煉瓦株式会社では毎年更新されるJIS(日本工業規格)の基準をクリアした製品を取り扱っております。