設計:メグロ・アーキ・スタジオ
写真:酒井広司/グレイトーンフォトグラフス

レンガのある日常で
街、建物、人々をつなぐ

環境保護の観点から地球に優しい素材やリサイクルに高い注目が集まっている中、役目を終えたら自然に還っていくレンガは、地球を汚さない自然素材であることからさまざまなところで広く利用されています。陸上競技場の赤いアンツーカーもレンガを粉にして再利用したもの。レンガは今の時代にぴったりなエコな素材といえるでしょう。

近年は、「経年変化が美しく、温かみのある素材」として、改めて住宅づくりでレンガを採用される住まい手の方々が増えてきました。庭や壁にレンガを生かしたいと建築家と一緒に工場を訪れる方も少なくありません。北海道の厳しい環境がつくり上げた美しさと耐久性。北海道産レンガ特有の色鮮やかな発色は、建物やエクステリアにレンガならではの彩りをもたらします。

実は、レンガが持つ注目すべき特徴に「高いデザイン性」が挙げられます。材料の配合や焼き時間、窯内の空気量、積み込み量、燃料の量などを微妙なバランスで調整することで多彩な色合いのレンガが生まれ、同じレンガを用いても、積み方や敷き方のパターン次第で、まるで異なる表情の建物を演出することもできます。

この高いデザイン性は魅力的な建築や景観を実現し、新しい街並みの形成につながります。そしてその建物で暮らす人、その場所を利用する人に豊かな体験をご提供できると信じています。米澤煉瓦は、レンガそのものが持つデザイン性という魅力をアップグレードしていけるよう、これからも新しいレンガづくりと積極的に向き合っていきます。

今後はレンガ✕光をテーマに、光を取り入れ、陰影を生かしたデザイン演出などで、さらなる提案の幅を広げていきながらも、建物やエクステリアのみならず、プランターや花瓶などの日用品においてもレンガを活用したアイテムを開発・ご提案していくことで、身近にレンガのある生活の豊かさをより感じていただきたいと考えています。